昔の日本人は、「紙と木でできた家に住んでいる」と言われたものです。今では木造の家にと住んでいる人の方が少なくなってきました。木や紙に代わって土木・建築に使用されたのが、セメントと砂利と砂利を水で混合したコンクリートです。河川砂利の採取が禁止された現在では、砂利の代わりに砕石が使われるようになりました。このため、ますます砕石産業の需要が高くなってきたと言えます。
コンクリートの特長
強度 | 骨材の強度に左右される |
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耐久性 | 化学変化をしない |
施工性 | 打ち込みやすく、材料が分離しない |
経済性 | 材料費が安価である |
沿道の住まいなどに粉じんをまき散らさないために、次のようなことを行います。
河川や池、湖沼を汚さないために、次のことを行います。
作業場や道路からの騒音を少なくするために、次のことを行います。
交通事故を防ぐために、次のことを行います。
環境保全を最優先に考えて取り組みます。
自然を大切にします
採石区域を設定する際に開発予定地の生物相を調査し、貴重なものや自然性の高いものには抵触しないように努めます。また、これらの周辺には緩衝地帯として一定幅の林を残すようにします。
景観への配慮
採石は、大きな斜面を一時的に裸地にしますが、その面積をできるだけ小さくし、緑化法を工夫することによって眺めを良くするなど、景観に配慮します。
砕石場とその周辺の環境保を考えるとともに、災害を防ぐため次のような対策をとっています。
崩壊・地滑り対策
跡地は、開発前の状況に復元することが原則です。山間部に平坦地ができますので、有効利用には様々なものが考えられます。もちろん、法的規制を遵守することを大前提とします。
自然とのふれあいの場
質・量ともに一定以上の緑地を残すこととし、周囲の自然環境と同化するような緑地構成とします。
地域住民の利用
都市基盤整備に必要不可欠の砕石ですが、地元住民の理解と協力があってこそ開発できるものです。だからこそ、跡地は地元住民に還元できる施設づくりに努めることが大切だと考えています。
県民のレクリエーションの場
新しく生まれた大規模な平地、斜面を利用して、県民のレクリエーションの場とすることも考えられます。
土地施策の補助として
平地の利用は都市でなくとも過密になってきており、新たな平地の出現は非常に魅力的です。地方の活性化を念頭においた利用方法も考えられます。